現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 大型トラックに休憩義務はあれどSA・PAは慢性的な駐車枠不足! 対策で出てきた「駐車有料案」はハッキリいって愚策そのもの!!

ここから本文です

大型トラックに休憩義務はあれどSA・PAは慢性的な駐車枠不足! 対策で出てきた「駐車有料案」はハッキリいって愚策そのもの!!

掲載 37
大型トラックに休憩義務はあれどSA・PAは慢性的な駐車枠不足! 対策で出てきた「駐車有料案」はハッキリいって愚策そのもの!!

 この記事をまとめると

■トラックドライバーには一定時間ごとの休憩が義務づけられている

「ちょんまげ」「月光仮面」「墜落」「ガッチャマン」! 携帯電話もSNSもない時代のトラック乗りが使っていた「無線用語」が謎すぎる!!

■SA・PAにおいてトラック用の駐車スペースは慢性的な不足状態が続いている

■SA・PAの敷地拡大や増設のみならずさまざまな側面から対策を講じるべきだ

 SA・PAの有料化は意味をなさないだろう

 トラックステーションが減少傾向にある一方で、高速道路網が充実してSA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)が増え、リニューアルにより駐車スペースも拡大されているところも増えた。しかしながら、トラック用の駐車スペースはいまだに慢性的な不足状態が続いている。

 SA・PAのトイレなどには、加減速車線などへの駐車は法令違反で危険行為だという表示もされているが、パーキングスペースから溢れ出たトラックは、休憩時間を確保するためにも、どこかに止めなければならないから、改善する傾向はいまだに見られない。

 そんななか、高速道路を運営するNEXCO各社は、SA・PAの渋滞緩和策として、一定時間以上の滞在を有料とする案を打ち出してきた。現時点では乗用車は2時間、大型トラックは10時間までを無料として、それを超えたら有料とするというものだが、10時間以上駐車している大型トラックなど非常に少数派だろう。

 つまり、現在検討されている案では、大型トラックの駐車スペース不足には何の解決にもならない、ということになる。もちろんそれ以外にも対策は検討されていて、時間帯によって利用率が異なる乗用車と大型トラックの兼用マスの導入や、駐車スペースの拡大なども実施されてきた。

 また、立体駐車場の導入なども検討されているようだが、出入り口はさらに渋滞が激化することも予想されるから、あまり良い解決策とはいえないだろう。

 トラックドライバーが休憩をとる場所の提供を

 乗用車のドライバーも適度な休息は必要だが、トラックドライバーの場合、4時間ごとに30分の休憩が義務づけられ、4月からは13時間働いたら8時間は連続して休憩しなければならなくなっている。高速道路の利用料金を徴収している以上、休憩のスペースを提供するのは当然のことだろう。

 現在のSA・PAの敷地を拡大したり、新たなPAを増設するだけでなく、高速道路を一度下りて、再度乗り入れても初乗り料金を徴収しないよう、ETCのシステムを見直すなど、まだまだできることはある。

 一般道を利用できれば、道の駅や大きなコンビニで休憩することもできるし、高速道路のインターチェンジ付近にも、そうした民間の駐車スペースが増殖する可能性も出てくる。

 NEXCO各社にとっても物流の要であるトラック輸送を支えることは、高速道路の存在理由として必須の条件であるはずだ。高速道路料金を徴収している以上、SA・PAの有料化は実質値上げに相当する。SA・PAの利用者数が減れば、入っているテナントも売り上げが減少してしまうリスクも生じる。

 高速道路の借金は建設費用に加えて、今後のメンテナンス費用も計上したことで、償還期間が延ばされ、無料化されるのは2115年(!)と、事実上無料化は撤回されたも同然の状態になった。現状の危険な状態を解消するのであれば、もっと利用者に沿った解決策を考えてほしいものだ。

関連タグ

こんな記事も読まれています

平嶋夏海さんがアネスト岩田ターンパイク箱根にやってくる!「あつまれ!なっちゃんねるミーティング」が6/8開催/ゲストとして Ruriko さんも登場
平嶋夏海さんがアネスト岩田ターンパイク箱根にやってくる!「あつまれ!なっちゃんねるミーティング」が6/8開催/ゲストとして Ruriko さんも登場
バイクブロス
マツダ新型「“後輪駆動”セダン」実車公開! クーペな“スポーティ”モデル! ガソリンエンジンも搭載する「EZ-6」中国に登場
マツダ新型「“後輪駆動”セダン」実車公開! クーペな“スポーティ”モデル! ガソリンエンジンも搭載する「EZ-6」中国に登場
くるまのニュース
気になってしょうがない!トライアルのバイクの後輪にある謎のツブツブの正体とは?
気になってしょうがない!トライアルのバイクの後輪にある謎のツブツブの正体とは?
バイクのニュース
マクラーレン『セナ・センプレ』…大胆なカラーで伝説のF1ドライバーを表現[詳細画像]
マクラーレン『セナ・センプレ』…大胆なカラーで伝説のF1ドライバーを表現[詳細画像]
レスポンス
ランチア『イプシロン』新型は「動く傑作」?
ランチア『イプシロン』新型は「動く傑作」?
レスポンス
外すのは論外! 付いていても調整しないと効果は半減! 頭を休める役割「じゃない」クルマのヘッドレストの重要性
外すのは論外! 付いていても調整しないと効果は半減! 頭を休める役割「じゃない」クルマのヘッドレストの重要性
WEB CARTOP
持続可能燃料が普及しても、F1はハイブリッドであり続けるべき? メルセデスPU開発責任者に訊く「市販車開発に関連していなければいけない」
持続可能燃料が普及しても、F1はハイブリッドであり続けるべき? メルセデスPU開発責任者に訊く「市販車開発に関連していなければいけない」
motorsport.com 日本版
100円ショップの「カー用品」激安だけど本当に使える? 雨対策の「撥水ガラスコーティング」効果はいかに?
100円ショップの「カー用品」激安だけど本当に使える? 雨対策の「撥水ガラスコーティング」効果はいかに?
くるまのニュース
「東京ー成田の最短路」大混雑の末端区間! 未完の「北千葉道路」延伸部 “計画変更”で渋滞緩和なるか
「東京ー成田の最短路」大混雑の末端区間! 未完の「北千葉道路」延伸部 “計画変更”で渋滞緩和なるか
乗りものニュース
【MotoGP】ホンダの大エースはいかにドゥカティファクトリーライダーになったのか。MotoGP王者マルク・マルケス激動の4年半を振り返る
【MotoGP】ホンダの大エースはいかにドゥカティファクトリーライダーになったのか。MotoGP王者マルク・マルケス激動の4年半を振り返る
motorsport.com 日本版
「中身はどうせトヨタだから」といわれてきたレクサス車「なぜ最近、走りがよくなった?」開発陣が挑む「味磨き活動」の成果とは
「中身はどうせトヨタだから」といわれてきたレクサス車「なぜ最近、走りがよくなった?」開発陣が挑む「味磨き活動」の成果とは
VAGUE
マツダ「コスモスポーツ」復活の噂あった!? 斬新「コスモ21」とは? 今後は「2ロータースポーツ」も登場か
マツダ「コスモスポーツ」復活の噂あった!? 斬新「コスモ21」とは? 今後は「2ロータースポーツ」も登場か
くるまのニュース
【マン島TTレース2024】予選5日間のスケジュールは相次ぐ変更 各クラスの総合結果と決勝レースの見どころ
【マン島TTレース2024】予選5日間のスケジュールは相次ぐ変更 各クラスの総合結果と決勝レースの見どころ
バイクのニュース
シボレー コルベット 最強の「ZR1」新型、ティザー…実車は今夏発表予定
シボレー コルベット 最強の「ZR1」新型、ティザー…実車は今夏発表予定
レスポンス
運転前の「義務」やってますか? 特にタイヤを確認すべきタイミングとやり方
運転前の「義務」やってますか? 特にタイヤを確認すべきタイミングとやり方
ベストカーWeb
ベスパの新型プリマベーラ125・150/スプリント150発売開始!
ベスパの新型プリマベーラ125・150/スプリント150発売開始!
モーサイ
【DEWALT】「10.8V/18V XRブラシレス・ラチェットレンチ」はハイパワー&高耐久!スリムだから狭い場所でも自由度が高い!  
【DEWALT】「10.8V/18V XRブラシレス・ラチェットレンチ」はハイパワー&高耐久!スリムだから狭い場所でも自由度が高い!  
モーサイ
「ジャパンドローン2024」幕張メッセで開幕 過去最多の261社が出展 6/7まで
「ジャパンドローン2024」幕張メッセで開幕 過去最多の261社が出展 6/7まで
日刊自動車新聞

みんなのコメント

37件
  • タチバナ
    SAにホテルを併設したりレジャーランド的な場所にして長時間滞在して欲しいかのような集客をしておきながら、駐車スペース不足になったら有料化?
    何言ってんの?
  • wkc********
    高速から途中下車ならぬ、途中で退出しても同一料金にすれば高速降りて民間のドライブインに入れる
    高速のSAは独禁法に引っかからないのが不思議なくらい寡占事業
    天下り事業
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村